日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 1P15
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特別セッション(S5 生物起源VOCと有機エアロゾル)
札幌郊外の森林における低分子ジカルボン酸・脂肪酸の組成と年変化
*野坂 圭河村 公隆宮崎 雄三
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抄録
本研究では、北海道札幌市郊外の森林大気中でサンプリングした有機エアロゾルの低分子ジカルボン酸および脂肪酸の組成と日変化を明らかにした。試料は2010年1月7日から2011年1月21日まで、独立行政法人・森林総合研究所・北海道支所(北緯43.00度、東経141.41度)の研究林でのエアロゾルを捕集し、それらをGC-FIDで定量した。結果として、シュウ酸が一番濃度が高く、マロン酸、コハク酸がそれに続いた。これらの化合物は初夏に一番のピークを示し、冬にかけて減少する傾向を示したことから、光化学反応による二次的生成が大きく寄与していると考えた。また不飽和脂肪酸C18:1が高い濃度で検出されたが、回収率が低かったため今後再実験を行う予定である。
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© 2012 日本地球化学会
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