日本地球化学会年会要旨集
2012年度日本地球化学会第59回年会講演要旨集
セッションID: 1P43
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G15 固体地球における水とその役割
中部沖縄トラフ伊是名海穴HAKUREISiteの海底面下に産する塊状硫化鉱の形成機構 -TAIGA11航海コア試料の解析結果-
*吉住 亮人浦辺 徹郎
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キーワード: 海底熱水鉱床
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抄録

伊是名海穴HAKUREIサイト北部に存在する海底熱水鉱床は世界最大の海底熱水鉱床と推定されており,その成長過程と黒鉱鉱床の比較をする上で絶好の対 象の一つである.この鉱床は先行研究により堆積物の上位と下位に鉱体が存在することが知られている(資源エネルギー庁第1期中間報告書,2011).本研究では,2011年5?6月に実施された第二白嶺 丸(石油天然ガス・鉱物資源開発機構(JOGMEC)所有)による掘削航海(TAIGA11航海)で取得した上位の鉱体・堆積物・下位の鉱体が連続してい るコア試料(H-1)と,同年8月に実施された調査船「なつしま」(独立行政法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)所有)による無人潜水艇調査(NT11‐15)により得られた岩石の分析結果から,中部沖縄トラフ伊是名海穴HAKUREISiteの海底面下に産する塊状硫化鉱の形成機構を考察した.

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© 2012 日本地球化学会
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