抄録
CO2溶解に伴う地層水中のイオン濃度の変化について、電気比抵抗を用いた探査が有効と考えられる。Kim et al. (2011) は、CO2継続注入によって比抵抗の増加及びP波速度と振幅が減少することを示した。とくにCO2飽和度が高くなっても、感度良く飽和度を推定できる可能性を示唆した。このため、比抵抗(電気探査)と弾性波速度(地震探査)を統合することによって、圧入された超臨界CO2挙動を、幅広い飽和度において予測することができる。本発表では、圧入CO2のモニタリング技術を整理し、長岡を含めた過去のCCSプロジェクトで実施された弾性波モニタリング・比抵抗モニタリングの結果を紹介する。さらに、反射法地震探査と比抵抗電気探査を統合するために構築した岩石物理モデルを説明し、将来への展望を述べる。