抄録
生物性炭酸塩の安定同位体組成は地球史を知る上で大きな役割を担っている。従来は同位体原子比、例えば13C/12Cや18O/16Oの計測に限定されてきたが、近年自然界に同様に存在する13Cおよひ?18Oの両方によって置換された同位体分子、すなわち“二重置換同位体分子(doubly-substituted isotopologue; clumped isotope)” の比が計測できるようになった。clumped isotopeは水の同位体比変化を予測・仮定できない環境において古温度復元をする上でこれまでにないツールとして期待されている。本講演では原理、計測法、試料測定結果の紹介に加え、今後の展望についても述べる。