抄録
ミズゴケは枝葉表面や各細胞内に水分子を強く保持しており、ミズゴケの重量の20倍以上の水を保持できることが知られている(坂口, 1989)。また、ミズゴケは度々過去1万年以上にわたり堆積しており、世界の中?高緯度地域において泥炭層を形成する。高層湿原の水は天水から供給されているため、もし高層湿原を構成するミズゴケが1万年にわたって水を保持し続けていれば、その水の同位体比を測定することにより、当時の気候情報が得られる可能性がある。本研究では、異なる条件下で抽出した水試料についての同位体比測定を行い、その同位体的な特徴を考察した。