抄録
ヘリウムをトレーサーに用いてインド洋中央部における深層海水の流れとヘリウムの起源について調べた。海水試料は白鳳丸のKH-09-5次航海により採取した。海水中のヘリウムを分析した結果、太平洋と同様に、2000~3000mの深さにヘリウム同位体の大きな異常が見られ、海底熱水活動により深層海水中に放出されたマントル由来のヘリウムのプルームが観察された。15年前に観測されたWOCEのデータと合わせ、海水中のヘリウム同位体比の分布図を作成し、その分布図から同位体比の高いヘリウムの起源と深層海水の流れについて検討した。