日本地球化学会年会要旨集
2013年度日本地球化学会第60回年会講演要旨集
セッションID: 3C11
会議情報

G5 海洋における微量元素・同位体
オホーツク海北西陸棚域から運び出される アムール川起源の粒子態鉄 ~Fe・Nd同位体による輸送過程の検証~
*安田 友紀淺原 良浩市川 諒中塚 武西岡 純南 秀樹長尾 誠也谷水 雅治申 基澈河野 麻希子
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
HNLC海域の一つである西部北太平洋亜寒帯域 (WSP) は生物生産が高い海域であり、鉄の供給源としては主にユーラシア大陸からの大気ダストによる供給が考えられてきた。一方、溶存鉄濃度が海洋よりも高い河川は、河口域の塩析で溶存鉄の大部分が沈殿するため、WSPなど外洋の鉄の供給源としては重要視されてこなかった。しかし近年、河川起源の鉄がWSPへの鉄の供給源となる可能性が高まっている。WSP縁海のオホーツク海に流入するアムール川の河口域の北西陸棚域は潮汐混合が激しく、沈殿した粒子態鉄が固定されにくい環境にある。再懸濁された粒子態鉄は、陸棚底層水塊の高密度陸棚水(DSW)によってオホーツク海中層水(OSIW)へと運び出され、WSPまで輸送されている可能性がある。本研究では鉄・ネオジム同位体比から粒子態鉄の輸送過程を検証することを試みた。その結果、アムール川起源の粒子態鉄がオホーツク海南域の千島列島周辺まで輸送されている可能性が高いことが明らかになった。
著者関連情報
© 2013 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top