抄録
ジブロモメタン(CH2Br2)とブロモホルム(CHBr3)は、主として海洋(特に大型藻類)から放出される比較的短寿命の有機臭素化合物で、成層圏に存在する臭素(Br)19.5~24.5pptのうち3~8pptに寄与していると考えられている。しかし、これらの発生源分布は極めて不均一であり、発生と消失の時間的な変動も大きいため、グローバルな発生量や影響の評価には大きな不確実性がある。本研究では、沖縄県・波照間島と北海道・落石岬において大気中CH2Br2の高頻度観測を数年間実施し、その季節変動・経年変化を明らかにすると共に、トップダウンの発生量解析の可能性について検討した。