抄録
室内環境のモニタリング用に市販されている小型かつ安価なNDIRセンサーモジュールを用いて、小型・可搬型の海洋二酸化炭素分圧測定装置を試作した。NDIRモジュールには、センスエア社のCO2Engine-K30を使用した。気体透過膜気液平衡器には、ゴアテックスチューブ(外径4mm、内径3mm、長さ2m)を使用した。小型CO2計の実海水を使った評価試験として、基準器と同時に同じ海水を測定して比較する並行試験を行った。 各条件で数日間の測定を行った結果、海水温が比較的安定な海域であれば、温度調整なしで間欠運転を行うことで電力消費を抑えながら、長期モニタリングが可能であることが示された。