抄録
個々の構成成分の分子式を決定できるフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴型質量分析を、黒色度の異なる土壌フミン酸10点に適用し、成分組成を比較した。個々のm/z値から分子式を求め、H/C-O/C分布により分子種を同定した。脂肪族類似化合物(H/C>1.5)は、二重結合等量(DBE)値0-7を有し、黒色度に依らずm/z 200-700で検出された。リグニン類似化合物 (0.7< H/C <1.5) のうち、m/z 500-650かつDBE値15-20の成分は、黒色度の低いフミン酸でより多く検出された。縮合芳香族類似化合物(H/C<0.7)のうち、300<m/z<500かつDBE値15-20の成分、およびm/z>300かつDBE>20の成分は、黒色度の高いフミン酸で多く検出された。