日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
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論文集
シミュレーションに基づく統計的推測の教授学習過程における生徒の様相
*小口 祐一安井 悠人
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抄録

本研究の目的は,数学B「統計的な推測」を学習する高校生を対象に,シミュレーションに基づく統計的推測の教授学習過程を設計し,その教授学習過程における生徒の様相を明らかにすることである.研究の方法として,シミュレーションを行う前の標本分布の予想と,行った後の実際の標本分布を比較する活動を取り入れた.また,情意的評定と統計的推論の事前・事後調査を実施し,設計した教授学習過程の効果を検証した.研究の結果として,設計した教授学習過程の実施後に,生徒には,標本分布の特徴に関する判断において,適切な理由の記述が増加した.また,生徒の統計に対する態度について,「認知コンピテンシー」の構成概念で肯定的な評定値が上昇した.一方, 「努力」の構成概念では,肯定的な評定値が下降した.これらの結果から,シミュレーションに基づく統計的推測の教授学習過程は,標本分布の特徴を理解するために,一定の効果があると考えられた.

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