日本地球化学会年会要旨集
2015年度日本地球化学会第62回年会講演要旨集
セッションID: 2D01
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G13 原発事故で放出された放射性核種の環境動態
福島第一原発事故で放出した放射性粒子の特徴
*佐藤 志彦末木 啓介笹 公和小野 貴大飯澤 勇信阿部 善也中井 泉足立 光司五十嵐 康人
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抄録

2011年3月に発生した福島第一原発事故では、大量の放射性物質が環境中に放出した。放出時における放射性物質の化学形態は、環境動態研究において重要な初期情報の1つであるが、その一形態として、放射性セシウムを含む粒子が確認されている。しかしながら福島事故では、炉心爆発・火災などの粒子状放射性物質が直接放出される可能性のある事象は報告されておらず、粒子の存在については多くが未解明である。本研究では福島事故における放射性粒子の実態を明らかにするため、第一原発から北西方向の半径20 km圏内の帰還困難区域において採取した土壌から放射性粒子を分離し、粒子の化学形態について分析を行った。

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© 2015 日本地球化学会
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