抄録
Lewis達は電解質水溶液の凝固点降下度を0℃における水溶液の浸透係数や水の部分モル相対エンタルピーとその温度に関する微分係数,純水中での氷の融解熱と相変化に伴う定圧熱容量の変化量などを用いて,凝固点降下度を質量モル濃度から計算する式を与えた。その後,Lewis達の計算式を電解質水溶液に適用した報告がいくつか行われている。Lewis達の式は0℃における水溶液の性質を低温側に外挿して凝固点降下度を計算するものであり,あくまでも外挿式にすぎない。さらに,0℃における水溶液の熱的性質に関する測定報告が少ない。このため,0℃における値を25℃など高温領域での測定値から求めることが行われている。本講演でも同様に行う。そして,NaCl(aq)とKCl(aq)にLewis達の計算式を適用して求めた計算値と測定値とを比較した結果を示す。