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マーチソン隕石をはじめとする始原的隕石中には、微量ながら太陽系の平均組成と大きく異なる同位体比を保存したpresolar grainが存在する。これらの微粒子の同位体比は、太陽系前駆天体における元素合成の情報をもたらす。 そこで我々は、現在開発中のポストイオン化2次中性粒子質量分析計(Sputtered Neutral Mass Spectrometer)を用いて、presolar SiC grainの微量(重)元素同位体分析を試みた。本装置はパルスレーザーを中性粒子に照射することでイオン生成効率を高め、また質量分解能2万の多重周回飛行時間型質量分析計MULTUMに導入することで、濃度100ppm程度の検出感度での多元素の同時同位体分析が可能となりつつある。 発表では、分析の現状と結果について報告する。