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分子雲コアや惑星形成領域に存在する磁場は、物質進化を支配する主要な要素の一つであると考えられている。しかし、これらの領域に存在するダストの大部分は、等方的とされる非晶質シリカであるため、従来の磁性物理学の知見では、整列が定量的に説明できなかった。上記のδχが出現する条件を検証する目的で、今回、生成条件がコントロールされた合成試料について,表面から内部方向のδχ線分析を、20μmの空間分解能で実現した。具体的には合成した非晶質シリカを表面から内部方向にのびる四角柱を切り出し、さらにそれを厚片(1.0x0.7x 0.02mm)に分割して試料を作成した(厚片は試料表面に平行).そして上記の厚片を微小重力(μ?)空間に開放し,磁場方向に対する厚片容易軸の単振動を計測することでδχ値を決定した[1].その結果、先行研究のテクタイトと同様に、表面近傍において表面⊥方向を不安定軸とするδχが検出された.