日本地球化学会年会要旨集
2016年度日本地球化学会第63回年会講演要旨集
会議情報

G04 鉱物境界面の地球化学、水-岩石相互作用
鹿児島湾の海底熱水系における輝安鉱鉱床の形成条件に関する研究
*小林 真理山中 寿朗柏村 朋紀千葉 仁
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 61-

詳細
抄録

鹿児島湾湾奥部、桜島北東の水深約200mの海底には若尊と呼ばれる海底火山があり、過去の潜航調査により、3つのチムニーを伴う活発な熱水噴出活動が確認されている。本海域のチムニーは主にタルクで構成されているが、わずかに輝安鉱(Sb2S3)を含み、一方で熱水マウンドは輝安鉱の塊状硫化物であることから、この海域には輝安鉱を主体とする海底熱水鉱床の存在が期待される。アンチモンを主体とする海底熱水鉱床は稀であることから鉱床形成メカニズムの解明が望まれる。熱水系における鉱物の沈殿は主に温度によって規制されることから、鉱物の生成温度が推定できれば鉱床の形成メカニズムを検討する有力な情報となる。そこで本研究では、硫化鉱物と熱水中の硫化水素との間で起こる硫黄の同位体分別を利用した地化学温度計(Ohmoto and Goldhaber,1997)を用いて輝安鉱の生成温度推定を試み、輝安鉱からなる塊状硫化物の成因解明を目指した。

著者関連情報
© 2016 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top