日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G07 宇宙化学・惑星化学
LA-ICP-MS法による普通コンドライト金属相のHSE濃度分析
*岡林 識起横山 哲也中西 奈央岩森 光
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p. 197-

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抄録

LA-ICP-MS法により、普通コンドライトに含まれるFe-Niメタル粒子の強親鉄性元素濃度分析をおこなった。その結果、多くのFe-Niメタル粒子がCI組成の~10倍のHSE濃度を持つのに対して、HSEの中でOs, Ir濃度のみがCI組成よりも低い値を持つFe-Niメタル粒子が存在することがわかった。このようなOs, Irのみが枯渇したFe-Niメタル粒子のHSE濃度パターンは、~2 wt%の炭素を含むFe-Niメタルにおいて固相-液相間での分別結晶化作用が生じた際の液相組成とよく一致する。先行研究において、ケイ酸塩中に含まれていた炭素によりケイ酸塩中の酸化鉄が還元されてFe-Niメタルが形成された可能性が指摘されており、本研究の結果はそれを支持するものである。炭素による還元作用によりFe-Niメタルが形成した際に、固相メタル-液相メタル間での分別結晶化作用が生じ、Fe-Niメタル中のHSE濃度にばらつきが生じたものと考えられる。

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© 2017 日本地球化学会
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