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海洋島で採取されるかんらん岩捕獲岩は,海洋マントルの実体を掴むために必須の天然物質である.本研究では,ソシエテ諸島のタヒチ/モーレア島産かんらん岩捕獲岩の地球化学的研究を行った.これまでタヒチのかんらん岩捕獲岩はレールゾライトが優勢であるとされてきたが,本研究によりハルツバーガイトが優勢であることが明らかとなった.単斜輝石が少ないハルツバーガイトがタヒチ/モーレア島下に優位に存在していたということは,その海洋マントルは過去に高い溶融程度を被ったことを示唆する.本発表では,その高程度のマントル融解が中央海嶺で達成されたのか,それとも他の要因によるのか議論を展開する.