日本地球化学会年会要旨集
2017年度日本地球化学会第64回年会講演要旨集
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G08 生物と有機物の地球化学
珪藻のシリカとタンパク質の埋没続成作用における変化の顕微赤外分光熱水その場観測による追跡
*森藤 直人中嶋 悟
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p. 79-

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抄録

珪藻内有機物とシリカの変化を調べるために,現生の珪藻の熱水条件での変化を,顕微赤外分光その場観測によって追跡し,速度論的解析を行った. 珪藻の赤外スペクトルの、タンパク質(アミド)に由来するピーク(1550cm-1)とSiOHに由来するピーク(950cm-1)の時間変化の解析を行ったところ、珪藻のアミド減少とSiOH減少の1次反応速度定数は126-175℃の範囲でほぼ同様の速度と温度依存性を示し,活性化エネルギーはそれぞれ66kJ/mol,56kJ/molとなった(図1).珪藻内アミドの減少は,純タンパク質のそれよりもはるかに遅く,珪藻内タンパク質の減少はシリカの構造変化に律速されており,タンパク質の加水分解や溶解が,シリカによって守られている可能性が示唆された.

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© 2017 日本地球化学会
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