日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G09 水圏や土壌圏の環境地球化学
自由対流圏における大気中水銀の降水による除去過程及び沈着メカニズム
*中澤 暦永淵 修篠塚 賢一
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キーワード: 水銀, 大気化学, 降水
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p. 103-

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抄録

水銀は極微量でヒトや野生生物に対し毒性を有する物質である。大気中水銀には0価のガス状水銀 (GEM) 、2価の反応性ガス状水銀 (Hg(II):GOM)、 粒子状水銀 (PBM) がある。大気中水銀は最終的に光化学反応により水に溶解しやすいGOM となり、降水により除去される。自由対流圏(乗鞍)と大気境界層(琵琶湖北部 摺墨)で降雨を10mm毎に分取し、D-HgとP-Hgを分離し、測定した。D-Hgは時間経過に伴う濃度の減衰が見られず、雲低下で物質が雨滴に捕捉されるwashoutは限定的であると考えられた。一方、P-Hgは降雨初期に濃度が高くなる傾向であった(摺墨; 240m a.s.l.)。一方、雲の中となる2778m a.s.l.では、D-Hg の濃度が240 m a.s.l. 地点より高濃度となり、P-Hg 濃度は低濃度であった。

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