日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G09 水圏や土壌圏の環境地球化学
急峻な地形が川原2号沢の水質形成に与える影響
*篠塚 賢一永淵 修中澤 暦奥田 青州手塚 賢至手塚 田津子尾坂 兼一金谷 整一
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p. 105-

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抄録

屋久島西部の渓流河川は、標高1,300mから水平距離3kmを一気に流下しており急峻な渓流河川が集中している。急峻な地形を流れる渓流水は周囲の植生や地質の影響を受ける時間が短いため、地形が河川水質へ与える影響を評価するのに適した環境である。特にイオン濃度が高い川原2号沢において地形が河川水質へ与える影響を評価した。月2回の採水では、渓流水中に含まれるイオン成分はほとんどが海塩起源であり、アルカリ度も低くかった。NO3-濃度は夏季にかけて濃度が低くなる傾向を示した。上流(標高: 1,300m a.s.l)から下流(標高: 150m a.s.l)の12地点の採水では、NO3-濃度は上流では1.4 mg/Lが下流では0.6 mg/Lまで減少し、窒素・酸素同位体比から硝化起源のNO3-であることが分かった。上流の集水域の平均斜度は53°であり、上流と下流では標高差が1,150mとあり地形や植生も大きく異なってくる。下流では降水が渓流水へ流出するまでに生物与える影響は大きいと考えられる。

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