2026 年 42 巻 4 号 p. 519-523
2020 年1 月~2022 年12 月に当科で治療した50 歳以上90 歳未満の橈骨遠位端骨折患者を,ロコモティブシンドローム(ロコモ)指導を行う群と行わない群に割り付け,180 日以上経過観察後にロコモ25 でロコモ度を評価した.指導あり群は25 例,なし群は49 例だった.指導あり群に対しては,初診時にロコモパンフレットを用いた指導を行った.初診時に非ロコモだった人数は指導あり群が10 例,なし群が23 例だったのに対し,最終経過観察時はあり群が17 例,なし群が34 例と両群で改善が認められた.また,ロコモ25 の中央値は,あり群の初診時は7 点,最終経過観察時は4 点と有意に改善した.なし群は初診時7 点,最終経過観察時5 点と,改善していたが有意差は認められなかった.単回指導であっても,ロコモ指導がロコモ度の改善に寄与することが示唆された.