日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G01 大気微量成分の地球化学
北太平洋亜熱帯域における海洋大気エアロゾル中の 水溶性有機態窒素の起源
*土橋 司宮﨑 雄三立花 英里岩本 洋子Shu―Kuan Wong濵﨑 恒二
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p. 16-

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抄録

海洋表層から放出される大気有機エアロゾルは気候変動の重要な支配要因である。中でも水溶性有機態窒素(WSON)は大気の物理化学特性を変化させうる重要な成分である。本研究では、北太平洋亜熱帯域において研究船で採取した大気エアロゾルの有機物組成とその空間分布、および対応する海洋表層の微生物活動との関係を調べることで、WSONの起源を明らかにすることを目的とした。 WSON濃度は160°Wを境に東側海域が西側より約3倍有意に高いなど、特徴的な経度分布が見られた。エアロゾル窒素質量に占めるWSONの割合は最大54%を占め、特に東側海域でWSONの存在質量の重要性が明らかになった。後方流跡線および表層海水のクロロフィルa濃度、エアロゾルの一次・二次生成指標やδ13C値から、160°Wより東側海域のWSON質量の多くは海洋表層の微生物活動に起因し、大気中での二次生成の寄与がより大きいことが示唆された。

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