日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G08 生物と有機物の地球化学
ケロジェン高温熱分解実験からみた後期続成・初期変成段階の熱分解起源ガス
*鈴木 德行田中 諒小池 恒太郎
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p. 179-

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抄録

付加体に伴う天然ガスの挙動はガスハイドレートやシェールガスの形成のほか,付加体の変形・破壊とも関係している.付加体は高い地温(150~600℃)を経験しているが,このような岩体中の熱分解ガスに関する知識は乏しい.本研究では後期続成作用から初期変成作用の段階にある泥質岩中の熱分解起源ガスの組成を明らかにするため,代表的なケロジェン(Type I, II, III)について無水閉鎖系で高温(350~900℃)熱分解実験を行った.いずれの場合でもCO2,C2H6,+C3H8,CH4,H2,CO,N2が主要なガス成分として検出された。自然界では,早期に生成したCO2は泥岩から排出される.無触媒下でのCOの生成には高温度が必要である.COはH2との反応などによって消費される.付加体の過熟成泥岩や泥質片岩中の残留ガス組成と今回のケロジェン熱分解実験の結果から,後期続成・初期変成段階にある泥質岩・泥質変成岩中ではCO2やCOは乏しく,H2,N2,CH4が主要なガス成分である.

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© 2018 日本地球化学会
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