日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G08 生物と有機物の地球化学
石炭を直接利用するメタン菌の新たなメタン生成経路
眞弓 大介持丸 華子玉木 秀幸山本 京佑吉岡 秀佳鈴木 祐一郎鎌形 洋一*坂田 将
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p. 178-

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抄録

コールベッドメタンは最も重要な非在来型天然ガス資源の1つである。コールベッドメタンの形成に対する微生物活動の寄与が重要と考えられている一方、石炭を構成する複雑な芳香族化合物を利用する微生物の存在は明らかにされていない。我々は、深部地下圏に由来するメタン菌が30種類以上ものメトキシ芳香族化合物(MACs)からメタンを生成することを発見するとともに、MACsを含む石炭からもメタンを生成することを実証した。この「メトキシ資化性」メタン生成の反応経路はO-脱メトキシ化、CO2還元、アセチルCo-A代謝の組み合わせと推定され、従来のメタン生成経路とは全く異なるものである。リグニンに由来するMACsは地下環境に広く分布するため、メトキシ資化性メタン生成はコールベッドメタンを含む天然ガス資源全般の形成や、地球の炭素循環において重要な役割を果たしているかもしれない。

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