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CV3コンドライト隕石から取り出した5つのCAIについて、希ガス同位体・微量元素分析を行い、全てのCAIから244Pu核分裂起源Xeが検出された。5つのCAI中の初生244Pu/238U比は0.0044-0.054の幅を持ち、Nd/U比との相関を示した。このことは、CAI形成時のPu-Nd-U間の分別を示唆する。この相関直線と太陽系形成時のNd/U比との交点から得られる244Pu/238U比は0.0071±0.0148であり、これはCAI形成領域における元素分別前の値と言える。他の隕石物質等の244Pu/238U比と誤差の範囲内で一致することから、初期太陽系において二つの核種は244Pu/238U~0.006という値をもって均一に分布していたことが示唆される。