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Ni,Cu,Znは,海洋生物にとって必須または毒性がある. 海洋におけるそれらの循環は, 大陸との相互作用, 生物活動, 海洋大循環の影響を受けるため, 気候変動,海洋生態系の研究と密接に関係している.Ni,Cu,Zn同位体比は物理的,化学的および生物学的過程において変化する.そのため,濃度に加えて安定同位体比を分析することで,微量金属の生物地球化学循環をより詳細に知ることができる.本研究では,これまでに開発した海水中Ni, Cu, Zn同位体比一括分析法を用いて,西経170度測線における南極海,南太平洋の溶存態Ni, Cu, Zn濃度および同位体比の鉛直断面分布を明らかにした.