日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G11 放射性核種の環境動態:放射性廃棄物処分や原発事故などと関連して
層状複水酸化物を用いた汚染水からの陰イオン核種除去に関する基礎研究
*田中 万也香西 直文大貫 敏彦グランボー バーンド
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p. 243-

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抄録

本研究では、層状複水酸化物(LDH)によるReの回収効率を求めるとともに、その吸着メカニズムを明らかにすることを目的とした。500℃で焼成したMg-Al LDHは未焼成LDHに比べて15倍ほど大きなReの固液分配係数Kdを示した。XRDパターンから500℃焼成によりMg-Al LDHの層状構造が崩壊し、Mg-Al酸化物に変化することが確認された。この際、層間の硝酸イオンが除去されたと考えられる。焼成LDHの層状構造が水溶液中で再構築することも確認された。未焼成LDHではReO4-が層間の硝酸イオンとのイオン交換により取り込まれると考えられる。しかし、焼成LDHでは競合する陰イオンが存在しないため、より大きなKdを示したと解釈できる。Kdは純水を用いた際に最も大きく、NaCl、NaNO3、Na2SO4の濃度の増加とともに低下した。これは、Re吸着が競合する陰イオンに依存することを示している。

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© 2018 日本地球化学会
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