生体内Gly生合成に関係するSerに着目し、GlyとSerの換算分配関数比(RPFR)を水中モデルについて密度汎関数理論(DFT)で計算した。構造最適化の結果、GlyもSerも水中基本構造より水中双生イオンの方がRPFRは大きくなった。またいずれの水中構造でもRPFRの値がSer>Glyの関係にあることがわかった。更にSCRF法の種類や基底関数の定義に関わらず、RPFRの値はSer>Glyで変わらなかった。今回の実験の結果から水中双生イオンのRPFRを比較すると、Ser-Gly間のN同位体交換平衡においてはSerに15N濃縮し、Glyに14Nが濃縮する傾向にあることがわかった。