日本地球化学会年会要旨集
2018年度日本地球化学会第65回年会講演要旨集
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G12 初期地球と生命起源の地球化学
模擬宇宙環境におけるアミノ酸前駆体の安定性
*佐藤 智仁小林 憲正癸生川 陽子倉本 想士吉田 聡福田 一志小栗 慶之三田 肇中川 一道神田 一浩
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キーワード: アミノ酸前駆体, 安定性
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p. 73-

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抄録

アミノ酸やその前駆体は、炭素質コンドライトのような地球外物質で発見されており、これらは、地球上での最初の生命の誕生に必要な有機物の供給源と考えられている。これらの有機物が地球に運ばれたと考えるならば分子雲、原始太陽系円盤、小惑星、彗星、宇宙塵などの様々な宇宙環境での安定性を考慮する必要がある。本研究ではアミノ酸やアミノ酸前駆体、模擬星間物質に宇宙線を模擬した重粒子線、小惑星中での26Alの放射性崩壊によるγ線を模擬したγ線、原始太陽系円盤での原始太陽からの光を模擬した軟X線を照射し、安定性を評価することを目的とした。今回の実験を通して、複雑態アミノ酸前駆体が最も種々のエネルギーに対して、安定であることが示唆された。また、複雑態アミノ酸前駆体は150 nm ∼ 300 nm 付近に高い吸収があるにもかかわらず、軟X線照射実験で最も安定であった。このことから複雑態アミノ酸前駆体が種々の宇宙環境で安定であることが示唆された。

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© 2018 日本地球化学会
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