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マーチソン隕石中のイソバリン分子は大きなL-体過剰(15%)を示すことが知られている。地球生命を形成するアミノ酸のホモキラリティーの起源を考える上で、隕石中のイソバリンを含むアミノ酸のL-体過剰の解明が重要な課題とされており、個々のアミノ酸の反応履歴(生成・分解過程)を解明する必要がある。アミノ酸の起源や反応履歴の解明には、安定炭素同位体分析が有効である。個々のアミノ酸の化合物別安定炭素同位体分析(Compound-specific isotope analysis; CSIA)は既に可能であるが、生成・分解過程に関する詳細な情報を取り出すことは難しく、反応履歴情報を持つ分子内の部位別炭素同位体分析(Position-specific isotope analysis; PSIA)の実現が望まれている。本研究では、イソバリンからニンヒドリン反応により生じたCO2の同位体計測を行うことで、イソバリン分子中のカルボキシル基部位の同位体組成を決定するPSIA法を検討した。