成層圏のオゾンの分解に影響を及ぼすブロモホルムの生成源として、海洋植物プランクトンなどが知られているが、ブロモホルムの海洋での分解に関してはまだ知見が少ない。本実験では、海洋バクテリアに着目し、そのブロモホルムの分解能力を評価した。ブロモホルムの最終濃度を300pmol/Lになるように調整したMarin broth 2216培地を用いて海洋バクテリアを培養し、ブロモホルム濃度の経日変化からその分解速度を算出した。実験した10株中8株においてブロモホルムの分解が見られ、その半減期は短いもので0.4日(Phaeobacter gallaeciensis)であった。実際の海洋におけるブロモホルムの半減期は数日から数週間であり、海洋バクテリアがブロモホルムの消失に関与している可能性が示唆された。