日本地球化学会年会要旨集
2019年度日本地球化学会第66回年会講演要旨集
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G10 地球化学のための最先端計測
気化法とCDDを用いた高確度・高精度・迅速オスミウム同位体比分析手法の開発
*大田 隼一郎佐藤 峰南野崎 達生芦田 果奈加藤 泰浩
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p. 79-

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抄録

地質試料を対象とした高精度オスミウム同位体比分析は,マルチコレクター誘導結合プラズマ質量分析装置(MC-ICP-MS)に装着されたマルチ検出器と,オスミウム酸化物の高い揮発性を利用した試料導入法を組み合わせた簡便な分析手法(気化法)が確立されたことにより,応用の幅を広げてきた.しかし現状においても多くの試料量を必要とする場合があること,ブランクによるオスミウム量の寄与率が大きくなる場合があることなどの課題がある.そこで本研究では,オスミウム量の少ない試料のオスミウム同位体比を高確度・高精度・迅速に測定することを目的として,高い感度と安定性を兼ね備えたディスクリートダイノード型イオンカウンター(CDD)を装備したMC-ICP-MSを用いた分析手法の開発を行った.

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© 2019 日本地球化学会
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