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海洋に溶存する硝酸イオンは生物生産における主要窒素源であるため、その動態を把握することは海洋の物質循環を理解する上で重要である。しかし、硝化・同化・脱窒などの過程で複雑に変化する硝酸の動態を濃度だけで捉えることは難しいため、濃度に加え安定同位体比が有効なトレーサーとして用いられている。既報の硝酸の安定同位体比定量法では、金属カドミウムを用いたバッチ法により亜硝酸に変換した後、さらにアジ化反応を用いて一酸化二窒素に変換している。本研究では、より簡便かつ高精度な安定同位体分析を実現するために、従来法に以下のような改良を加えた。1.硝酸濃度の連続流れ分析法として実績のあるCu-Cdカラムを用いて硝酸還元を行った。2.デジタルチューブポンプとフラクションコレクターを導入し、硝酸還元を半自動化した。3.アジ化反応時のpHを最適化し酸素交換率を高めた。