日本地球化学会年会要旨集
2019年度日本地球化学会第66回年会講演要旨集
会議情報

G10 地球化学のための最先端計測
シベリア地下氷の様々な炭素成分の14C年代測定-地下氷の正確な形成年代決定のために-
*佐藤 里名, 南 雅代, 檜山 哲哉, 岩花 剛
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 87-

詳細
抄録

近年、多年地下氷(アイスウェッジ)の安定同位体比から完新世の冬季気温が復元可能であることが報告され、代替古環境プロキシとしての永久凍土の可能性が注目されている。地下氷に保存された過去の気候変動や水文環境変化を読み解くうえで、まず、地下氷の形成年代を正確に決定することが重要である。そこで本研究では、地下氷試料に対し、これまで一般的に年代測定に用いられてきたPOCに加えて、DOC、DICの14C年代を測定し、どの炭素成分が最も正確な形成年代を示すかを調べた。用いた試料は、シベリアのSyrdakh、およびChurapchaの露頭から採取された地下氷である。その結果、地下氷の 14C年代は、POC>植物片・粗粒DOC・(細粒DOC)>DIC・(細粒DOC)の順に若くなる傾向が見られた。発表においては、地下氷の各炭素成分が何の年代を示しているのかを考察し、地下氷の形成年代を正確に決定するには、どの炭素成分を用いるのが最も有効であるのかを議論する。

著者関連情報
© 2019 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top