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近年、食品のブランド化が進んでおり流通経路の正確な表記が求められており、本研究ではコメに着目して迅速な前処理法を利用した化学による産地判別法の確立の可能性を検討した。有機物中に含まれる微量元素濃度測定では,試料溶液中に多量の溶存炭素が残存するために,干渉を引き起こすことがある。そのため,本研究では前処理法として低温灰化法を利用して,乾式灰化により予め有機物を除去した。白米の標準物質CRM7502-a中の無機元素濃度(Cr,Fe,Ni,Cu,Rb,Sr,Cd,Ba)について,低温灰化後の試料をICP-MSで測定した結果,元素回収率は90%以上となった。さらに兵庫県産の複数のコメを分析した結果,微量元素濃度は花崗岩を地盤とする地域では有意な差は見られず,87Sr/86Sr比の測定値は兵庫県産の食用米の87Sr/86Sr比の既報値と整合的な値となった。