日本地球化学会年会要旨集
2019年度日本地球化学会第66回年会講演要旨集
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G10 地球化学のための最先端計測
精密飼育実験個体を用いた二枚貝の炭酸凝集同位体比の温度・pH影響の評価
*西田 梢, 石村 豊穂, 林 正裕, 鈴木 淳, 野尻 幸宏, Stefano M. Bernasconi
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p. 86-

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抄録

炭酸凝集同位体比(Δ47)は、水温との関係式で一意で決定するため絶対水温の推定手法として近年注目されている。本研究では、従来法より微量な炭酸塩分析が可能なΔ47分析システム(ETH Zurich)を活用し、精密飼育実験を実施したアカガイ殻でΔ47温度計の検証とΔ47へのpH影響の評価を行った。水温実験個体において、Δ47は水温と有意な相関関係を示した。ただし、このうち成長速度の速い個体で低いΔ47値を示す、成長速度依存性がみられたため、成長の速い個体を古水温復元に用いる際には注意が必要である。また、酸性化実験個体では、海水のpHとΔ47に有意な相関関係がみられず、外套膜外液のpH変化が海水の変化に比べ緩やかであったことが予想される。よって、本種は周辺海水のpH変化の影響を受けにくい、炭酸凝集温度計として有効な種と期待される。

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© 2019 日本地球化学会
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