主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 125-
本研究では,3.5Gaから3.0Gaの期間のマントルのW同位体変動を明らかにするため,インドの3.3GaのSinghbhumとDharwarコマティアイトのW同位体を分析した。その結果,μ182W値は,それぞれ-0.5から+5.6(n=3),-1.4から+5.0(n=4)であった。これらの値は,上述したように2.5 Ga以上の古い岩石の一様なμ182W値の範囲(+10から+15より)もはるかに小さい。この結果は,3.5〜3.0Gaの間にはすでに,μ182Wが正の値を持った始原マントルは,負のμ182W値を持ったLate Veneerなどの地球外物質と十分に混合して,マントルの大部分は現在のマントルのμ182W値を持っていた可能性を示唆する。すなわち,マントル対流がこの頃には活発であった可能性を示す。