主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 141-
沈み込み帯浅部(深さ50 kmまで)の高温高圧環境(最高500 ℃,1.5 GPa)を再現し,炭素,水素,窒素,硫黄,リンを含有する物質(CHNSP)物質の複雑な化学反応を理解することを目的として,新型クランプ式ピストンシリンダー容器を開発した.従来のクランプ式ピストンシリンダー容器には,熱膨張よる圧力変化や,生成ガス回収が考慮されていないという特徴があった.本研究で開発した容器は,高温時の圧力弛緩を防ぐため材料の熱膨張量を考慮するとともに,ガス回収機構を搭載し,生成ガスの回収・分析を可能にした.さらに,この反応容器の高温時の圧力保持能力を検証するため,雲母を誘電体としたコンデンサ型圧力測定センサーの開発も試みた.開発したセンサーを用いて反応容器内の圧力を高温下でモニターする実験を行い,高温下でも圧力弛緩しないことを確認した.また,NaHCO3を出発物質とした熱分解実験を行い,化学量論的な考察によって回収率を確認した.