主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 150-
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性核種の汚染実態の解明を目的に、これまでICP-MS/MSを用いた極微量放射性同位体分析法として、ヨウ素129、セシウム135、ストロンチウム90について報告してきた。本発表では、まずICP-MSで用いられているCRCの原理について説明し、現在、急速に普及しつつあるICP-MS/MSとCRCを組み合わせた分析の利点について解説する。また、これまでAMSで測定されてきた極微量放射性同位体であるヨウ素129やストロンチウム90について、現在、学習院大学で取り組んでいる迅速かつ高感度な気化導入法などの分析法の改良について紹介し、福島県で採取された環境試料の分析結果など実際の放射能研究へ応用した例を報告する。