主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 151-
熱分解ガスクロマトグラフィー質量分析法(GC/MS)は、熱分解温度を変える事で有機物構造の詳細な特徴を知る事が出来る。複雑有機物の構造や熱的特徴を調べる為、同じサンプルを繰り返し使用して一連の熱分解温度にてGC/MS分析を行う手法“Continuous”と、熱分解温度ごとにサンプルを新たに用意する手法“Replaced”の2種の段階加熱方法の検討及び評価を行った。分析中の試料の変化を観測するため加熱ステージを用いてフーリエ変換赤外分光(FT-IR)分析も行った。2つの手法はそれぞれ再現性が確認された。 “Replaced”の手法では細かいピークの判別が可能であり、“Continuous”では熱分解温度ごとに検出される化合物の違いが顕著であった。FT-IRを用いた実験の結果は、GC/MS実験にて各熱分解温度で検出された化合物種の傾向と合っていた。よって、両手法を用いて熱分解温度を変化させ熱分解GC/MS分析を行うことは,複雑な有機分子の構成要素および熱特性の分析に有用である。