日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
ジルコンマルチクロノロジーのための高時間分解能ー多重検出器ICP質量分析計の開発
*平田 岳史仁木 創太山下 修司浅沼 尚岩野 英樹
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p. 152-

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抄録

地質熱史の解読にはジルコン粒子のごく表面のU-Pb年代情報が重要となる。レーザーアブレーション試料導入法を組み合わせたICP質量分析法(LA-ICPMS法)によるジルコン表皮の年代分析には、サンプリング深さを低減しつつ信号のSN比を高める必要があり、過渡的信号の計測が不可欠である。過渡的信号においては、長い計測時間(Dwell Time)での測定では同位体信号が平滑化されてしまうため、得られる計数率は実際の値よりも小さくなり、正確な数え落としの補正ができない。そこで本研究では、イオン検出器の時間分解能が与えるU-Pb年代分析への影響を評価した。過渡的信号からの正確な元素・同位体分析は、高速年代分析(年代頻度分析)の実現だけではなく、PM0.1や金属ナノ粒子といった環境・工業試料中の微小粒子の元素・同位体分析に不可欠な技術であるため、今後の重要な装置開発動向の一つになると考えられる。

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© 2020 日本地球化学会
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