日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
負ミューオンビームを用いた非破壊分析法の開発
*二宮 和彦
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 156-

詳細
抄録

負ミューオン(ミュオン、ミュー粒子とも呼ばれる)は、電子と同じ電荷をもち、電子のおよそ207倍の質量をもつ素粒子である。ミューオンは、その負電荷ゆえに電子と同じように原子軌道(ミューオン原子軌道)を作ることができるために、物質中で原子に捕獲されて、原子核、電子、ミューオンからなる原子、ミューオン原子を作る。ミューオン原子が形成すると、ミューオンの軌道間の遷移に伴い、電子の蛍光X線と同じように特性X線(ミューオン特性X線)が放出される。筆者は近年、ミューオン特性X線を用いた非破壊分析法の開発において中心的な役割を果たしてきており、これまで考古物や隕石などの分析を実施してきた。本講演では、ミューオンによる元素分析法の地球化学試料への適用の可能性について紹介する。またミューオン特性X線による非破壊の同位体分析、化学状態分析の開発状況についても報告する。

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top