日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G9 地球化学のための最先端計測法の開発、および、境界領域への挑戦
水試料の溶存無機炭素を抽出する新手法の開発および従来法との比較
*佐藤 里名高橋 浩半田 宙子南 雅代
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p. 157-

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抄録

天然水の溶存無機炭素(DIC)の放射性炭素(14C)濃度は、水の滞留時間、大気と海洋の炭素交換、海洋の水循環、炭素供給源などを特定するのに有用である。水試料のDICを抽出する方法として、近年、ヘッドスペース法が広まりつつある。ヘッドスペース法はDICのδ13C分析に有効であるが、より多くの炭素量(1 mg程度)を必要とする14C分析には不適である。また、キャリアガスが必要で、専用のガラス真空ラインを作る必要があるという欠点がある。そこで、本研究においては、ヘッドスペース法を改良し、キャリアガスを用いず、既存のガラス真空ラインを用いて14C分析が可能な抽出システムを開発した。本システムは、容積の異なる容器を用いることで、様々なDIC濃度の水の炭素抽出が可能である。本発表では、いくつかの条件で新手法の炭素収率、14C値の精度・再現性をチェックした結果を報告する。

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