主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 157-
天然水の溶存無機炭素(DIC)の放射性炭素(14C)濃度は、水の滞留時間、大気と海洋の炭素交換、海洋の水循環、炭素供給源などを特定するのに有用である。水試料のDICを抽出する方法として、近年、ヘッドスペース法が広まりつつある。ヘッドスペース法はDICのδ13C分析に有効であるが、より多くの炭素量(1 mg程度)を必要とする14C分析には不適である。また、キャリアガスが必要で、専用のガラス真空ラインを作る必要があるという欠点がある。そこで、本研究においては、ヘッドスペース法を改良し、キャリアガスを用いず、既存のガラス真空ラインを用いて14C分析が可能な抽出システムを開発した。本システムは、容積の異なる容器を用いることで、様々なDIC濃度の水の炭素抽出が可能である。本発表では、いくつかの条件で新手法の炭素収率、14C値の精度・再現性をチェックした結果を報告する。