主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 181-
海洋性原核生物は、微細藻類ブルームに応答して優占種が日単位で次々に入れ替わる遷移動態を示す。この現象は沿岸域の物質循環に大きく影響するが、遷移の機構は未解明である。本研究では、ブルーム構成種の差異およびウイルス感染が優占原核生物遷移に対して与える影響を調べるため、二種の微細藻類の細胞破砕液をそれぞれ添加したミクロコスム培養系を構築し、原核生物およびウイルスの動態を解析した。ブルーム構成種に応じて優占原核生物の種組成とその動態には差異が生じたことから、ブルーム構成種の違いは優占原核生物遷移に異なる影響を与えることが示唆された。さらに、ウイルス組成においても実験区間で差異が生じた。一例として、Flavobacteriales感染性ウイルスの出現後にFlavobacteriales細菌の増殖が停滞していたことから、ウイルス感染が優占原核生物の動態に影響を与えたことが示唆された。