日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
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G1 大気とその境界面における地球化学
硫黄同位体比を用いた硫化カルボニルのミッシングソース特定と全球収支解明
*服部 祥平亀崎 和輝吉田 尚弘
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p. 2-

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抄録

大気中の硫化カルボニルは、成層圏硫酸エアロゾルの主たる硫黄供給源として地球の放射収支に負の影響を有する。また、地球規模の光合成速度を求めるための主要な指標としても注目されている。本研究では、硫化カルボニルの生成起源によって異なる硫黄安定同位体組成に注目し、日本国内3地点で観測を実施した。その結果、南の観測地点での硫黄同位体比の減少を発見し、中国からの人為的な放出が硫化カルボニルの重要な生成起源の一つであることを明らかにした。また、硫黄同位体比を制約とした硫化カルボニルの収支計算から、人為活動による放出がこれまで考えられてきた以上に重要であり、ミッシングソースの大きな割合を占めていることを発見した。

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