主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 58-
アミノ酸はゲータイトや粘土鉱物等の表面に吸着されることが知られており、自然界に存在するアミノ酸も鉱物表面に吸着していることが示唆されている。氷天体における化学進化の可能性を探るにあたり、鉱物表面に吸着させたアミノ酸の室温高圧条件下での挙動を検証する必要がある。本研究では、水酸化鉄の一種であるフェリハイドライトに着目した。フェリハイドライトに吸着させたL-アラニンを出発試料として室温高圧実験を行い、2量体および3量体の生成率を調べた。得られた結果をもとに、鉱物への吸着がアミノ酸の室温高圧条件下でのオリゴマー化反応に及ぼす影響について報告する。