主催: 日本地球化学会年会要旨集
会議名: 2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
回次: 67
開催日: 2020/11/12 - 2020/11/26
p. 61-
ミズゴケが優占したombrotrophicで酸性な環境の泥炭サンプル中のアーキア/バクテリアからのテトラエーテル脂質の組成分布を調査した。サンプルから脂質の抽出を行い、赤外分光分析にて生物によって特徴的な値を取るとされるCH3、CH2のC-H伸縮振動の吸光度比を計算してアーキアの存在量を検討した。次にHPLC-MSによってGDGTを分析した。赤外分光分析で求めた吸光度比はアーキアからのエーテル脂質の寄与が少ないことを示唆していた。HPLC-MSによる分析ではバクテリア由来のbrGDGT-IからIIIとアーキア由来のiGDGT-0から3が検出された。さらにbrGDGTの炭化水素鎖の構造を検討したところ5-Methyl体のbrGDGTの存在量が大きいこと判明した。6-Methyl体が無視できるとすればDe Jonge (2014)の式を用いて計算した年平均気温は4.3から14.6oC、pHは2.3から4.7となる。