日本地球化学会年会要旨集
2020年度日本地球化学会第67回年会講演要旨集
会議情報

G4 初期地球から現在までの生命圏の地球化学
Lyngmossen湿地におけるアーキア/バクテリアの テトラエーテル脂質の組成分布と生育環境
*髙木 菜々子北島 富美雄赤木 右奈良岡 浩
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 61-

詳細
抄録

ミズゴケが優占したombrotrophicで酸性な環境の泥炭サンプル中のアーキア/バクテリアからのテトラエーテル脂質の組成分布を調査した。サンプルから脂質の抽出を行い、赤外分光分析にて生物によって特徴的な値を取るとされるCH3、CH2のC-H伸縮振動の吸光度比を計算してアーキアの存在量を検討した。次にHPLC-MSによってGDGTを分析した。赤外分光分析で求めた吸光度比はアーキアからのエーテル脂質の寄与が少ないことを示唆していた。HPLC-MSによる分析ではバクテリア由来のbrGDGT-IからIIIとアーキア由来のiGDGT-0から3が検出された。さらにbrGDGTの炭化水素鎖の構造を検討したところ5-Methyl体のbrGDGTの存在量が大きいこと判明した。6-Methyl体が無視できるとすればDe Jonge (2014)の式を用いて計算した年平均気温は4.3から14.6oC、pHは2.3から4.7となる。

著者関連情報
© 2020 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top