日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
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G01 大気とその境界面における地球化学
藍藻Synechococcus elongatusによるモノハロメタン生成へのリン濃度の影響
*奥田 祐樹齋藤 健志橋本 伸哉
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p. 10-

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抄録

モノハロメタン(クロロメタン(CH3Cl)、ブロモメタン(CH3Br)、ヨードメタン(CH3I))は、自然起源(植物プランクトンやバクテリア)からの放出量が比較的多く、対流圏・成層圏における重要なハロゲン供給源である。本研究では貧栄養の海域で主要な一次生産者である藍藻Synechococcus elongatusを研究対象とし、培地に含まれるリン濃度がモノハロメタン生成に与える影響について調べた。本研究の結果、CH3Clの生成速度に変化は見られなかったが、CH3BrおよびCH3Iの生成速度はリン制限を行った方が数倍高くなったことから、モノハロメタン生成に対してリン濃度が関与していると考えられる。

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