日本地球化学会年会要旨集
2021年度日本地球化学会第68回年会講演要旨集
会議情報

S02 北日本におけるグローカル地球科学総合研究
静力学モデルを用いた冬季津軽平野の冷気形成解析
*岩川 裕亮石田 祐宣
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 172-

詳細
抄録

青森県津軽平野の冬季は、南部に冷気だまりの形成がみられ、津軽平野の冷気が降雪域に影響を及ぼしている可能性が示唆されている。本研究では、気象庁AMeDAS観測データを用いた地上気象データ解析及び静力学モデルを用いた解析を行い、冷気だまりの形成条件を調査した。静力学モデルを用いた解析の結果、白神山地の谷筋と、白神山地と八甲田山の鞍部で冷気下降流が発生し、津軽平野に冷気が侵入していることが明らかとなった。また、日本海側から吹き込む西風の風速により冷気だまりの形成条件が分類でき、西風が弱風の場合、津軽平野全体を冷気が覆った。風速が強くなるにつれ冷気下降流と平野に侵入した西風の収束位置が内陸にずれ込み、さらに風速が強くなると、津軽平野北部で西風が卓越し八甲田山側からの冷気下降流の北上が妨げられ、南東部に冷気だまりが形成されることが明らかとなった。

著者関連情報
© 2021 日本地球化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top